正しい日本語教室の選び方
私は普段あまり怒りません。
今までの人生で修羅場をくぐってきたせいか(苦笑)、小さいことではイライラ・カリカリしません。
だけど、昨日は頭に来て、明け方4時半に目が覚めました。
◆それは…
「資格もなく、キチンとした日本語教育の勉強もしていないのに、聴覚障がい者の日本語教室を開く人がいる!!」
という事実です(>Σ<)(≧ヘ≦)
私は25才の時に、それまで総合職として働いていた建設会社の経営企画室を退職し、日本語教師になるために専門学校に入りました。
そこでしっかり勉強して「日本語教育能力検定試験」に合格し、日本語教師になりました。
私が合格したときの合格率は18%でした。
私は手話通訳士ですが、手話通訳士試験(手話通訳技能認定試験)より難しかったです。
でもキチンと勉強して、正しい知識を身につけないと、生徒さんに迷惑がかかると思って、必死に勉強しました。
だからこそ、プロの日本語教師として、欧米のビジネスマンに5年間日本語のレッスンをしてきたし、聴覚障がい者のための「手話で行う日本語の文章力向上講座」を始めて、今年で6年目になります。
それなのに、専門的な知識を持たない人が日本語教室を開くなんて、とんでもないことです!
間違った知識を教えてしまったら、一番迷惑するのは聴覚障がい者の生徒さんたちだということを考えないんでしょうか!?
信頼できる日本語教室を見分ける方法をお伝えしましょう。
★信頼できる日本語教室の見分け方
下記5点の質問を、講師にしてみてください。
すべてにキチンと答えられる人なら、安心して通っていただけます。
1)「は」と「が」の使い分け
昔話「桃太郎」の、最初の文と2番目の文を載せます。
なぜ、最初の文では「が」を、2番目の文では「は」を使っているのか説明してください。
最初の文:昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんがいました。
2つ目の文:おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
2)「窓が開いています」と「窓を開けてあります」の違いは何ですか?
3)「あげる」「もらう」「くれる」の違いを説明してください。
4)日本語の受身形には「れる」を加えるもの(例:読まれる)と、「られる」を加えるもの(例:見られる)があります。その違いは何ですか?
5)日本語の使役形には「せる」を加えるもの(例:読ませる)と、「させる」を加えるもの(例:食べさせる)があります。その違いは何ですか?
※もし、これら5つの質問に答えられない講師なら、その教室に通うのは意味がないと思います。
ちなみに、私の日本語教室では
1)「主題と主語の違い『は』と『が』」
2)「テ形の応用」
3)「授受表現?」
4)「受身(れる・られる)」
5)「使役(せる・させる)」
以上の授業で、キチンと文法の説明をしております。
「語彙と文法は車の両輪と同じ」
どちらが欠けても、正しく第二言語を身につけることはできません。
聴覚障がい者の方々が、ご自分の日本語の文章に自信を持ち、社会の中でご自分の実力を十分に発揮できるよう、お手伝いをしたいと考えております。
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