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日本国憲法に関するイベントの手話通訳

先日、日本国憲法に関するイベントの手話通訳をしました。

私が担当させていただいたのは、
*市長さんの挨拶
*日本国憲法前文
*太平洋戦争に関する講演会

以上の通訳です。

◆始まる前に、市長さんにご挨拶したら
「私は原稿の通りには言いませんので、よろしくお願いします」
とおっしゃいました。

そうなんです。
いつも市長さんは、ただ原稿を読み上げるような挨拶はなさらず、その場に合わせた内容を、ご自分の言葉で語られます。
でも滑舌が良く、とてもわかりやすく、理路整然とお話をなさるので、とても通訳しやすくて感謝です(*^o^*)

今回は
「年齢や性別、障害の有無などに関わらず、すべての人の基本的人権を尊重しなければならない」
というお話をなさいました。

◆また、日本国憲法前文の手話通訳は、午前中に何度もリハーサルができたので助かりました。

皆さまは、日本国憲法前文をお読みになったことがあるでしょうか?

「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し…」
「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し…」
「平和を維持し、専制(せんせい)と隷従(れいじゅう)、圧迫と偏狭(へんきょう)を地上から永遠に除去しようと…」
などなど、普段の生活の中では馴染みのない言葉がたくさん出てきます。

昨年手話通訳者の研修で、日本国憲法前文の「手話合わせ」をしたので、それが参考になりました。
改めて読んでみると、前文の中だけで「平和」という言葉が4回も出てきます。
平和を重んじる、良い内容だなぁと思いました。

内容を頭に入れてリハーサルにのぞんだはずなのに、
「専制(せんせい)と隷従(れいじゅう)」
という言葉を聞いたときに、思わず
「先生」
という手話を出してしまい、アセりました(^_^;)
本番じゃなく、リハーサルで良かったです!

◆本番の前に講師の方にご挨拶をしたいと担当者にお願いしたのですが、担当者はなぜか困った顔をなさいました。通訳者控え室で待つように言われて待っていると、担当者が来て
「講師のご希望なんですが…」
と、言いにくそうに話し出しました。

「講師の視界に入らないところで、手話通訳をしてほしいということなんですが…」

「ハ?」

「視界に入ると、めまいがするので、離れたところでやってほしいとのことです」

ビックリした私は
「通常手話通訳というのは、講師の方のそばで、講師と手話通訳が両方とも視界に入る位置でやるものなんです。聴覚障害者の方が、講師も見て、通訳も見て、と視線を移すのが大変なんです」
とお話したのですが、

「舞台の端の司会の位置か、それがダメなら舞台の奥の方で通訳してください」
と言われました。

「えっ!?」

舞台は広くて、舞台の奥の方では照明も当たらないし、手も小さくしか見えません(>_<) それで、一緒に通訳する人と相談して、司会の位置で通訳することにしました。 なんでだろ? なんで、そんなに手話通訳を嫌がるんだろう? 講師の方はテレビやマスコミによく出る方で、気さくで腰の低いイメージの方でした。 ご自身の苦労した体験を、何冊も本に書いていらっしゃるので、弱い立場の人に対する理解もある方だと思っていました。 内閣にたずさわる会議の委員もなさっているのに、大変残念です(>_<) 手話通訳は講師のためにあるのではなく、聴覚障害者の方々に情報を提供するためにあるものなのに… 非常に遺憾(いかん)でした(>_<)

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