page top

「手話通訳技能検認定試験 傾向と対策 七訂」の間違い

先日1月31日に手話通訳士試験の合格発表がありました。
テンダー手話教室の生徒さんが2名合格されました。
合格率11.2%の難関試験。
お二人とも本当によく頑張りましたね。
連絡をいただいて、嬉しくて泣いてしまいました。

今年も一次試験から手話通訳士試験を受ける方がいるので、
「手話通訳技能検認定試験 傾向と対策 七訂」という
テキストを見てみました。
するとあろうことか、第4章の国語の「第3節文法」の問題に、
完全な間違いを発見してしまいました。
引用させていただきます。

【間違っている箇所】
1)p278 問題144
「カリスマが」の品詞は( )である。
→正解は 1 名詞

と記載されていましたが、これは残念ながら間違いです。
「カリスマが」を品詞に分解すると
「カリスマ」🟰名詞
「が」🟰格助詞です。

(「初級を教える人のための日本語文法ハンドブック」
(スリーエーネットワーク p16 参照)

「カリスマが」という言葉を一つの品詞とすることはできません。

2)p279 「さらに!ポイントUP 」の解説
1 名詞
「名詞は、ものやことを名付けている単語であって…中略
そして、文の中では「ーが」「ーは」のかたちで主語になり」

この部分が間違っています。日本語教育では
「ーが」🟰主語
「ーは」🟰主題 と明確に分かれています。

(「初級を教える人のための日本語文法ハンドブック」
(スリーエーネットワーク p254参照)

学校で習う国文法なら「ーが」も「ーは」も主語と教えられてきましたが、
日本語教育は違います。

そうでないと
「夕食は 私が 作ります」
という文章は主語が2つあることになってしまい、
説明がつかなくなってしまいます。

さらに引用させていただきます。
3)p278の上部「第3節 文法」の解説文には
「しかし、このような学校文法が役に立たない知識の詰め込みである
という批判は、日本語を研究対象とする言語学者たちにも…(中略)…
現在では全くの常識となっている」
「手話通訳技能認定試験『国語』の文法も、
国際的な視点からの常識的な日本語文法を基準として
考えていかなければならないだろう」

このように、手話通訳士試験では日本語教育の立場をとると
明記されているのであれば、テキストには正しい日本語教育の内容を
載せていただけないでしょうか?

私が受験した2006年も、そして20年後の現在も
手話通訳士試験を受ける人は、
この「手話通訳技能認定試験 傾向と対策」を頼りに勉強しています。
どうぞ正しい内容を載せてくださいね。

日本語教育に30年以上前から携わる日本語教師 兼 手話通訳士からの
心からのお願いでした。
iPadから送信

SNSでシェア

Posted in 日記 | No Comments »

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA