分骨の帰り
来週4月28日は、母が急逝した日です。早いもので2年経ちます。
大雨の中、葬儀に参列してくださった皆様には、本当に感謝しています。
亡くなった次の日の29日には、青山霊園で母の納骨をします。
キリスト教では、仏教のように四十九日に納骨するという決まりはありません。
牧師の先生にご相談したときに、
「隆子さんの気持ちが落ち着いてからでいいですよ」
と言ってくださいました。
それで、2年経って気持ちが落ち着いて、ようやく納骨の運びとなりました。
実は、納骨するのは母だけではありません。
2004年に祖母が亡くなったとき、母は寂しくてお墓に入れられず、うちに安置しました。
2007年に叔母(母の姉)が亡くなったときも、不遇な一生を送った叔母が可哀想だと、やはり母はうちに安置しました。
叔母の夫は愛人を作り、40年も別居をしていました。叔母が入院したときなどは母と二人でできるだけ世話をしましたが、結局最期はたった一人で亡くなりました。叔母の夫は葬儀にも来ませんでしたし、当然遺骨も引き取ろうとはしませんでした。
そんな状態でしたので、不憫に思った母が家に引き取って安置したのでした。
「そろそろお墓に入れてあげなきゃ」
と母が言っていた矢先に、母本人が亡くなり、今度は私が寂しくて納骨できなくなってしまいました。
母の母(私の祖母)の方の家系は私で5代目のクリスチャンですが、母の父(私の祖父)の家はずっと仏教で、古くから続くお寺のお墓に入っています。
母は生前、
「同じ家族なのだから、お父さんの遺骨を分骨して、一緒に青山霊園に入りたい」
と言っていました。
お墓は何度も開けるものではないし、ちょうどいい機会なので、祖父の遺骨を分骨して4人一緒に納骨することにしました。
とはいえ、私は仕事の休みがなく、なかなか時間が取れません(>_<) 先日ようやく仕事の合間にお寺へ行き、祖父の遺骨を分骨してきました。 私一人だと心細いので、息子にも一緒に行ってもらいました。 骨というのは不思議なもので、知らない人の「人骨」だと怖い感じがしますが、家族の「遺骨」と思うと、怖さなど全く感じないものですね。 よく「土に還る」という言い方をしますが、石屋さんによれば、骨というのは100年200年では土に還らないそうです(°□°;) ともあれ、母の遺志を尊重し、無事に祖父を分骨することができてホッとしました(^-^) 帰り道、息子といろいろな話をしながら帰ってきました。 息子の大学には青森から九州まで、様々なところから学生さんが来ているそうです。 方言の話になり、 「『〜たべ』ってどこだっけ?」 「う〜ん、東北かなあ」 「『〜だっぺ』は?」 「栃木か茨城じゃない?」 すると息子が突然 「加トちゃん」 と言ったので、 つい反応して、思い切り大きな声で 「ぺっ」 と叫んでしまいました(>_<) 渋谷駅のエスカレーターで、周りの人が驚くくらい大きな声で 「ぺっ」 と叫んでしまった私(°□°;) 超恥ずかしかったです(>_<) 「ちょっと、いい加減にしなさいよ!誘導尋問しないでよ!」 「お前が勝手に言ったんだろ〜」 遺骨の祖父も、呆れていたことでしょう(T_T)
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