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新潟での読み取り通訳を終えて

昨日は、東京で教会の手話通訳を終えてから新潟に向かい、新潟ユニゾンプラザで行われた「聞こえない世界を知る」というテーマの講座の、読み取り通訳を担当させていただきました。

初めてお会いするろう者の方の、講演の読み取り通訳をするのは不安なものですが、2008年にフリーの手話通訳士になって以来、
「ご依頼されたお仕事は、何でもやってみよう」
と思っているので、やってきました。

主催の「NPO法人 にいまーる」さんが予約してくださったホテルメッツは新しくて、とてもキレイでした。先にチェックインを済ませてから、現場に向かいました。

始まる前にろうの講師の方とお話をして、どんな内容でお話なさるかを伺いながら、その方がどんな手話をなさるか拝見しました。

新潟と東京では、やはり手話が違う部分がありました。
例えば、
◆「上」「下」
東京では、指文字の「レ」を上げると「上」、「フ」を下げると「下」ですよね。
でも新潟では、指文字「レ」や「フ」に、左手(手のひらを下に向けて、全指を右に向けた左手)を添えるようです(@_@)

◆「インテグレーション」
東京では両手の全指の指を広げて指先をそれぞれ内側に向けて、両手を重ねながら前方に出していきますよね。
新潟では、手の動きは同じなのですが、右手は全指ではなく人さし指だけを伸ばすみたいです。

講演が終わってから、見に来ていた健聴者の方が
「インテグレーションって、どんなふうに表していたのかしら」
とおっしゃっていたので
「こういう風にやります」
と、普段東京で表している「インテグレーション」の手話(両手の全指を広げて伸ばして、両手を重ねながら前に出す表現)をしたら、
「いいえ、右手は人さし指だけのハズです!」
と、ピシッとダメ出しされてしまいました(°□°;)

「東京では、このように表すんですよ」と言おうかと思いましたけど、止めちゃいました。

「一つの日本語に対して一つの手話表現だけ」と思い込んでいる人は、この先、壁にブチ当たるだろうなぁと思いました。

講演の始まる前に、ろう者の講師の方とお話する時間があったことで、おかげさまで無事に読み取り通訳を終えることができました。

でも一つだけ、心残りが…
指文字で「みみだより」と表出されたとき、「だ」か「た」かどちらだか自信がなくて、読み飛ばしちゃったんです(>_<) 私って、ダメだぁ… 講師の方のお話をちょっと止めて、確認してからキチンと読むべきだったと深く反省しました(T_T) 私が開いているテンダー手話教室では、初心者から手話通訳を目指している方まで、全ての方のクラスで毎回必ず指文字の読み取り問題を5題出しているので、むしろ生徒さんの方が読めたんじゃないかしら…と、再び反省しました。 ともあれ、無事に読み取り通訳の仕事を終えて、終了後は地元のろう者の方々とご一緒に11時まで居酒屋さんで楽しい時間を過ごしました(*^o^*) 今は東京に向かう新幹線の中です。 朝9:44新潟発の新幹線で東京に向かっています。 2階建て新幹線の2階の窓側の席で、密かにハシャいでいます(*^o^*) 東京に着いたら、すぐにテンダー手話教室に向かいます。

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