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市議会議員懇談会の手話通訳

一昨日も、とても慌ただしい1日でした。

午前中テンダー手話教室で手話のレッスンをしてから、午後は障害者と市議会議員の懇談会の手話通訳をし、その後は中野で手話の出張レッスンをし、最後は久我山のテンダー手話教室に戻って手話指導をしました。

障害者と市議会議員さんとの懇談会では、いくつかのテーマについてプレゼンテーションがありました。

一つ目のテーマは、「高次脳機能障害」でした。「高次脳機能障害」というのは、皆さんご存知でしょうか?

「交通事故や頭部の怪我、脳梗塞、脳出血などさまざまな原因で脳が損傷され、話す・考える・覚える・集中することなどが難しくなり、生活に支障をきたす状態」をいいます。

私は、その当事者の方の手話通訳を担当しました。

障害の特性ゆえ、何をおっしゃっているか、よくわからないところがあったり、「え〜、何て言うか…。何て言うか…」のような口グセが多かったりします。

聴者でも、お話がまわりくどくて、何が言いたいのか良くわからない方っていますよね(^_^;)
そういう方の通訳をするときは、なるべく内容をまとめて、いらないところは省いて、わかりやすく通訳するように努めます。

でも、今回は、そうしませんでした。
二転三転するお話も、ご本人の口グセも、そのまま手話通訳しました。そうすることで、私が手話通訳した聴覚障害者の方に、「高次脳機能障害」の特性を理解していただきたかったのです。

二つ目のテーマは、なんと「大人の発達障害について」でした!
私は主人のことと重なって、冷静な気持ちではいられず、必死に気持ちを抑えていました。

どうしても当事者のことを中心としたお話になっていて、一緒に暮らしている家族の苦悩までは話が及ばす残念でした。

終わってから、このイベントの責任者の方のところへ行きました。知っている方で、伺いやすかったので、
「この地域(三鷹)に、発達障害者の家族会はありますか?」
と伺ってみたら、
「まだありません」とのことでした。

できるといいな。
相手の立場や状況や気持ちを考えず、自分のやりたいことを最優先させる、発達障害の人との暮らしは、なかなか大変なので(∋_∈)
「ぜひ、作ってくださいね!発達障害はご本人も大変だろうけれど、家族も辛いので、よろしくお願いします」
とお話しました。

息子も
「自分みたいに、アスペルガーの父親を持つ同年代のヤツと会ってみたいんだ。自分は結構深刻にならずに乗り切れているけど、そうじゃないヤツもいるだろうし、話くらいは聞いてあげられるから」
と言っていたので、同じ立場の人と苦しみを分かち合えれば楽になれるなと思いました。

手話通訳を通じて、さまざまなことを教えていただけて、感謝だなぁと思います。

様々な立場で、様々な重荷を抱えている方々が、重荷を下ろせる日がきますように…

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