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EPA(経済連携協定)候補生さんたちから

先日9月10日(土)に、£PA (経済連携協定)に基づく国の事業で、日本で看護師や介護福祉士として働く予定のフィリピン人候補生234名への訪日後研修の中で、「介護と看護の手話」という講義をさせていただきました。

講義を受講してくださった候補生の中から31名の方の、感想文をいただきました。

それを読み、私は泣きました。
嬉しくて泣きました。

聴覚障がい者についての講義。
看護や介護の現場で役立つ手話表現。
そして、手話ソング「見上げてごらん 夜の星を」

いろいろ盛り込んだ3時間の講義でしたが、一番私が伝えたかったことがあります。それは、

「障がいがあるとか、ないとか、そんなこと、その人・その動物の価値と、全く関係ないのです」

「外国人の方々に、私の思いが伝わるかしら…」
私は、とても不安でした。

でも、候補生さんの感想を読んだら、一番わかっていただきたかったこと。それをちゃんとわかってくださっていたのだと知りました。

“Thank you for teaching us today. I am thankful for the reminder that people ‘s value has nothing to do with having any disability.”
(今日は私たちに教えてくださって、ありがとうございました。「人間の価値というのは、障がいの有無と関係ない」ということを思い起こさせていただいて感謝しています。)

「世界には、いろいろな人種があって、言語も、肌の色や髪の色も違うけれど、心は通じるんだ」ってことを、心から実感することができました。

心のこもった感想を書いてくださったフィリピン人候補生の皆さんに、お礼がしたいと思いました。
最初はお菓子でも送ろうかと思ったのですが。
「いや、そうじゃない。これから日本で過酷な日々を送る皆さんの、励ましとなる言葉を送ろう❗️」
そう思って、何日も何日も悩んで、言葉を決めて送りました。

すると£PA (経済連携協定)訪日後研修の教務主任の先生から、メールをいただきました。

「候補者へのメッセージは研修所の各階に掲示させていただきます。
フィリピンの候補者は素直でおおらかな人が多いので、
先生からのメッセージとお寄せくださったお心遣いにきっと気付いて喜ぶことと思います。」

世の中には、自分と違う人を排除したり、見下したりしてマウントを取り、自分の方が上だと思い込んでいる人たちがいます。

本当は、「人を排除する狭い心」より、「人を受容する広い心」の方がずっとカッコいいのですが。

EPA フィリピンの候補生234名の皆さんは、研修修了後に日本各地の病院や介護施設で働きながら「看護師」「介護福祉士」の資格取得を目指します。

今はまだ集合研修で、同じ志を持つ234名の仲間と一緒だからいいのですが、今後それぞれが病院や介護施設へと分かれると、そこに、もう仲間はいません。

どうか彼らの周りに「人を受容する広い心」の方たちが沢山いますように。

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