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手話表現と口型

私は、地域の手話講習会で手話を教えて、6年になります。

今年は初級を担当させていただいています。昨日の学習項目に、質問と答えの会話文がありました。

日本手話の場合、疑問詞は文末に置かれるので、
★日本語「どこへ行きますか?」

手話「行く+場所+何」

★日本語「何人で行きますか?」

手話「行く+いくつ」
となります。

私の地域では、手話を表すときに口型(日本語通りの口型。つまり、マウジング)をつけるようにとれています。

でも、
手話で「行く+いくつ」と表しながら、
日本語の口型で「何人で行きますか?」とは表せません!
対応手話なら可能ですが…。

そこで私は、手話に合わせて、日本語の方を変えています。
手話で「行く+いくつ」と表しながら、
日本語の口型で「行くのは何人ですか?」
と表しています。日本語はフレキシブルな言語で、格助詞がついているため、語順を変えても意味が通るからです。

…このように、講習会でお話しました。

すると一緒に教えていた、ろうの講師が「口型をつけるとき、そんなにいろいろ考えて工夫していたとは知らなかった」とおっしゃいました!
ご理解いただけて、とても嬉しかったです(*^o^*)

ろう者が日本語を、聴者が手話を、それぞれ身につけるのは、とても大変です。つまり、第二言語を習得するのは大変なんです。

大変さを理解した上で、お互いに支え合っていかれるといいなあと思います(*^o^*)

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