大学の卒業式の手話通訳
このところ、ずーっと忙しくて、夕食を夜11時頃に食べる日が続いていました。(「夜11時なら、夕食じゃなくて夜食だろ」って感じですが(^_^;))
そのため、久しぶりのブログです。
先日、大学の卒業式と謝恩会の手話通訳を担当させていただきました。
その学生さんの入学式の時も手話通訳を担当し、4年間通訳し、晴れて卒業式を迎えることができて、本当に嬉しく思いました。
美しい袴姿を見て、お母さんのような気持ちになりました(*^o^*)
キリスト教の大学なので、卒業式も礼拝形式で行われました。私の大好きな賛美歌450番「神は わがやぐら」の手話通訳をしながら、泣きそうになりました(;_;)
ご本人が泣いてないのに、手話通訳が泣いてちゃおかしいですよね(^_^;)
私は、この賛美歌の
「わが命も わが妻子も 取らばとりね」
という歌詞が大好きです。
「クリスチャン」というと一般の方々は、優しくて、どちらかというと「ヤワ」なイメージをお持ちだと思います。
でも実は、
「自分の命なんか惜しくない!」
という、潔さ(いさぎよさ)と強さを合わせ持っている気がします。
だからこそ、クリスチャンだった私のひいおじいさんは、戦時中、満州で自分が経営する百貨店の従業員全員の命と引き換えに、自分が殺されることをいとわなかったのだと思います。
またクリスチャンだった母も、父がお酒を飲んで暴れたとき、身体を張って、私と私のお腹の息子を守ってくれたのだと思います。
さて、礼拝形式の卒業式では、大先輩と私の2人で手話通訳を担当しました。
私が前半の賛美歌・聖書朗読・お説教の手話通訳を担当し、先輩が後半の、卒業生全員の名前を呼びあげ、卒業証書を授与するときに手話通訳をなさいました。
手話通訳をする台の上に譜面台が置かれ、そこに式次第・賛美歌の譜面・卒業生名簿をセットして手話通訳を行いました。
前半の私の手話通訳が終わり、ウルウルしながら賛美歌の譜面を持って、通訳台を降りました。
そして、手話通訳者の席に座ってホッとしていました。
すると、台の上で手話通訳をなさっていた先輩が、厳しい表情で私を振り返って、
「名簿がない!」
とおっしゃいました。
私は、
「うん? 何のことだろう?」
と思い、しばらく意味がわかりませんでした(?_?)
しばらく考えて手元を見ると、なんと後半の卒業証書授与の手話通訳のときに先輩がお使いになる卒業生名簿が、私の手の中にありました(-o-;)
通訳交代のときに賛美歌の譜面を持って、台を降りたのですが、そのときに先輩が使う名簿まで一緒に持って降りちゃいました(°□°;)
「大変失礼いたしましたっ!」
私は大急ぎで、卒業生名簿を譜面台に戻しました。
次の通訳者が使う資料まで持ってきちゃうなんて、私はとんでもないですよね(∋_∈)
優しい先輩で、良かったです!
きっと、
「隆子さんのことだから、仕方がない(>_<)」
と思っていらしたのでしょう。
地域の登録手話通訳になったのが2005年4月ですから、もう9年になります(@_@)
新人じゃないのに、こういうことがいっぱいあります(>_<)
息子に、
「お前には、本当に年相応の落ち着きがないっ」
と言われますが、その通りだと思いました(-o-;)
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“大学の卒業式の手話通訳” への2件のフィードバック
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突然のコメントで失礼いたします。
『神はわがやぐら、手話』で検索しましたところ、このブログにつながり、投稿日付が6年半前で繋がるかも分かりませんが、是非、この曲の歌詞を、どのように手話表現したか教えて頂きたく、コメント欄に書込みさせて頂いております。
繋がりましたら、是非、お返事ください。
お問い合わせありがとうございます。
手話通訳士&日本語教師の鈴木隆子です。
「神は わがやぐら」の手話訳、私のやり方が一番いいわけではありませんが、必要でしたら、Youtubeにアップいたしましょうか?