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寂しさにつける薬をください

昨日は朝から1日病院にいました。

と言っても私が病気なのではなく、母の納棺式、前夜式、告別式でものすごくお世話になった牧師の先生が手術を受けられたのです。

その方は、私の人生でツラいことが起こると、いつも必ず支えてくださいました。

主人の手術や、大好きな祖母が亡くなったときの葬儀や、一人暮らしの叔母が遺体で見つかり、荼毘にふすときも、斎場に駆けつけて賛美歌とお祈りをしてくださいました。

また、3年前に母が救急車で運ばれ入院したときには、何度もお見舞いにいらしてくださり、美味しい海苔巻きを差し入れてくださいました。

そして今回の母の急逝に際しては、すぐに搬送先の大学病院の霊安室に駆けつけてくださり、納棺式では泣き続ける私の手を握り続けてくださいました。前夜式でも告別式でも、素晴らしい司会をしてくださいました。

母も、その牧師の先生のことが大好きで、自分が車椅子にも関わらず、「手術のときは、絶対に自分が付き添いたい!」と言っておりました。

それも叶わなくなってしまいましたので、母と2人分と思って、付き添わせていただきました。

手術は無事に成功し、ホッとしました。
午後6時半頃、眠りから覚めた先生とご一緒にお祈りしてから、病室をあとにしました。

手術が無事に成功して、本当に本当に良かったです。

駅に向かいながら、「無事に手術が終わったから、これから帰るって、博子ちゃん(母のことです)に電話しなきゃ。」と思って携帯を取り出して、電話する相手がいないことに、ハッ!と気づきました。

私が仕事のとき、いつも母は「たこ(私のことです)が無事に仕事の現場につきますように。無事に仕事ができますように。」と祈ってくれていたので、私は仕事が終わって帰るとき、いつも「これから帰るね!」と電話をしていたのです。

電話しようとして、すでに相手がいないことに気づいたとき、どうしようもないほどの寂しさ、寂寞(せきばく)感を感じます。

世の中ではこんなに医学が発展しているのに、寂しさにつけるお薬はないのでしょうか…

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