講演&イベントが無事に終わりました
國學院久我山中学高等学校の生徒さんの行事です。
9:00〜12:00 私の講演。「手話と思いやり」&実技指導。
13:00〜16:00 3名のろう者の方と学生さんの交流イベント。
内容は全て私が決めるので、一生懸命考えました。
◆午前中の講演
私がどうしても伝えたかったのは、
①聴覚障がい者の方には「ろう者」「中途失聴者」「難聴者」がいらして、それぞれの母語も、また大変さも違うということ。
②母語の違いによって、「日本語対応手話」を使う方と「日本手話」を使う方がいること。
③手話には「動詞・形容詞の活用」がないため。日本手話を使う方の文章には間違いが起こるということ。
*日本語の形容詞は、否定の時に下記の活用があります。
イ形容詞「おいしい」→「おいしくない」
ナ形容詞「きれいな」→「きれいでは(じゃ)ない」
❇︎手話の形容詞は、活用がないので
イ形容詞「おいしくない」→手話表現(おいしい➕違う)
ナ形容詞「きれいでは(じゃ)ない」
→手話表現(きれいな➕違う)
「このような違いがあるので、聴覚障がい者の方と筆談をして文章を間違えていても、能力が低いと思わないでくださいね」とお話しました。
◆午前中の実技
午後の交流で使う日本語の会話を、
「日本語対応手話」「日本手話」の両方のやり方で伝えました。
「対応手話と日本手話を同時に説明すると、ごちゃごちゃになる」と心配される方がいらっしゃいますが、そんなことはないです❗️
キチンと分けて【理論的に】説明すれば、学生さんたちは全く問題なく理解してくださいましたよ👍
今は多様性の時代。
今回の行事も「Global Leadership Workshop」というタイトルですので、「自分と違う言語を使う人を排除する」のではなく、「受け入れることが大切」だということを、ぜひ伝えたいと思いました。
◆午後の交流イベント
私が主宰する「聴覚障がい者のための手話でおこなう日本語講座」の生徒さんであり、仲の良い大切な友人でもある3名の聴覚障がい者の方に、ご協力いただきました。
笑いにあふれ、なおかつ、聞こえない・聞こえにくい方々の思いを伝えることができる大切な時間となりました。
参加した学生さんも先生も、聴覚障がい者の方々もみんな「今日は楽しかったね」と言ってくださり、本当に嬉しかったです😊💕
9:00〜16:00という長丁場でしたので
「どういう講演にしよう?」
「どういうイベントにしよう?」
入院中に今回のご依頼を受けた時から、ずーっと考えていましたが、本当にホッとしました。
参加してくださった皆さま、そしてパワポのスライドショーにアニメーションをつけてくださった方、どうもありがとうございました🙏❤️
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