手話でおこなう日本語講座「伝聞(でんぶん)」の授業
今日は「判断の表現〜ようだ・そうだ・みたいだ〜」の2回目です。
「伝聞(でんぶん:他の人から聞いたことや、テレビで見たことなどを伝える表現)」の勉強をしました。
伝聞の表現も様々です。
◆そうです
動詞の辞書形➕そうです 「雨が降るそうです」
イ形容詞➕そうです 「おいしいそうです」
ナ形容詞➕そうです 「静かだそうです」
※「静かな」が「静かだ」になることに注意‼️
◆らしい
動詞の辞書形➕らしい 「雨が降るらしい」
イ形容詞➕らしい 「おいしいらしい」
ナ形容詞➕らしい 「静からしい」
※「静かな」が「静か」になることに注意‼️
私たち聴者が何も考えずに使い分けができている日本語は、こんなに複雑です。
★特にナ形容詞(名詞の前が「な」になる形容詞 「元気な」「有名な」など)の活用は、チョー複雑です💦😱💦😱
「静かだそうです」は、「だ」をつけます。
「静からしい」は、「だ」をつけません。
「静か」という、ナ形容詞の語幹(ごかん:活用によって変わらない部分)を使います。
言語は、本当に複雑です。
母語とする人(ネイティブ)は、改めて習わなくても正しい文法が自然に習得できています。
いっぽう、成人が第二言語を正しく習得するには、専門の智識が必要になります。
こういう指導をするためには、いっぱい本を読んで、いっぱい推敲(すいこう)して教案や教材を作るので、実際に教える時間の何倍も何十倍も準備に時間がかかります。
正直言って、苦しい作業です。
でも、「正しい日本語を身につけたい」と考えて、自分から日本語講座に通ってくださる聴覚障がいの生徒さんたちは、本当に熱心で素晴らしいです✨
私が説明をすると、「今までずっとわからなかったことが、わかって嬉しい」と目をキラキラさせて喜んでくださいます。
「少女マンガのように、本当に人間の目って、お星さまがキラキラするのね🌟」と驚いてしまいます。
その瞬間、一人で14年間続けてきた労苦が全て報われて、心から喜びを感じます❤️
「わからないことがわかると、人ってこんなに素敵な笑顔を見せてくれるんだなぁ」
私にこの喜びを感じさせてくださる聴覚障がいの生徒さんたち、本当にありがとうございます💕
これからもいっぱい笑いながら、正しい知識を身につけていきましょうね😊
さて、22:45になりました。
これからビールを飲みながら、夕食を食べます🍺
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