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【バーゲンでスーツを買う】と【バーゲンのスーツを買う】

昨日1月18日(土)はテンダー手話教室のグループレッスンをしてから、
早稲田大学エクステンションセンターで冬学期2回目の講義をしました。

【バーゲン『で』スーツを買う】
【バーゲン『の』スーツを買う】

二つの文章の違いを日本語教育の視点から解説した後、
それぞれの手話表現の違いをご説明しました。

先日、NHKの番組で手話講師をなさっていたろう者の方に、
【バーゲン『で』スーツを買う】
【バーゲン『の』スーツを買う】
「この二つの手話表現はどう違いますか」と伺ったら。

そのろう者の講師は
「そんなのどっちでも良い。ろう者は拘らない」 とおっしゃるので、
卒倒しそうになってしまいました。

日本語の助詞の「で」と「の」の機能は異なります。

格助詞の「で」にはたくさん機能がありますが、
この場合は「動作・出来事の場所」または「手段」を表します。

また、名詞と名詞をつなぐ助詞の「の」には10種類機能がありますが、
この場合は「内容・性質・状態」を表します。

助詞が異なることで文章の意味も全く違ってくるので、
「どっちでも良い」というわけにはいきません。

土曜日の午後、熱心に早稲田大学オープンカレッジに通ってくださる
受講生の皆さまには、キチンと日本語の文章を把握した上で、
正しい手話に換えていただけるように丁寧にご説明をしたいと思っています。

講義の後は、早稲田大学エクステンションセンターの生徒さんが、
「中野のBOOKファーストで、先生の本が平積みになっていましたよ」と
教えてくださったので行ってみました。

すると…
おっしゃった通り、平積みになっていました!
とても嬉しかったので、店員さんに
「平積みにしてくださってありがとうございました」ってお礼を言いました。

出版して1年3ヶ月経ちますが、本当に感謝です。
どうもありがとうございます。

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