もうちょっと配慮して!
最近は企業から、聴覚障がい者の社員研修の依頼を受けることが増えてきました。
私は依頼を受けるたび、「聴者ばかりの会社の中で、聞こえない方が少しでも過ごしやすく仕事ができるといいなあ」と願いながら、研修や講演をさせて頂きます。
そのような会社は聴覚障がい者の社員のことを、大切に思っているのだろうな…と嬉しく思います。
でも時々、「配慮が足りないよ?」って叫びたくなることもあります。
ある聴覚障がい者の社員に対して、彼の上司が彼の斜め前や斜め後ろから声をかけて、仕事の指示をしている姿を見ました。
多くの聞こえない方は口話の訓練を受けているので、たとえ自分はまったく聞こえなくても声を出して発話し、相手の口の形を読み取ることで、相手の話を理解します。
でも!
相手が正面にいて、キチンと口を開けなければ、正しく読み取るのは難しいです(>_<)
斜め前や斜め後ろから、しかも早口!!
これでは、読み取りは難しいだろうな…(>_<)
書類をいつまでに提出するように、という大切な指示だから、紙に書いてあげればいいのに…
そう思いながらハラハラしていました。
上司の人は、相手に「伝わったか」は気にせずに、自分が「伝えた」ことで自分の務めは果たしたと考えているようです。
でも「伝えた」ことと相手に「伝わった」ことは違います!!
聴覚障がい者の社員くんは、先輩に対して
「正面から話してください」
「早口ではなく、ゆっくり話してください」
「大切なことは紙に書いてください」などとは、とても言えない感じでした。
大丈夫かなぁ…
これからもずっとあんな風に指示を出されては、いつかトラブルが起きるのではないかしら…
心配でモヤモヤしています(∋_∈)
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