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『好きになる日本語文法 助詞編』と『手話通訳士試験受験対策講座』の間違い

2019年からずっと、「好きになる日本語文法 助詞編 〜ろう者・ろう学校の先生から日本語教師まで〜」の原稿の執筆を続けています。
本の執筆作業も大詰めに入りました。

【本の内容】
取り立て助詞の「は」
格助詞「が・を・に・へ・で・と・より・から・まで」
並列助詞「と・や・か」
名詞と名詞をつなぐ助詞「の」
上記の助詞の機能について、一つ一つ細かく説明しています。

テンダー手話教室の生徒さんで、今年手話通訳士試験に初めてチャレンジされる方が、東京手話通訳等派遣センターの開催する「手話通訳士試験受験対策講座〔学科〕」に参加されたそうです。
「全然わかりませんでした」とおっしゃるので資料を拝見すると…
『国語』の文法の問題が、間違っていました😱

日本語教育の文法では、「助詞『は』は『主題』を表し、助詞『が』は『主語』を表す」と決まっています。
もし、「『〜は』も『〜が』も主語を表す」としてしまったら、次の文章の説明ができなくなります。

*「夕食は 私が 作りました。」

【解説】この文は、もともとは「私が 夕食を 作りました。」です。

『私が』=主語  『夕食』=目的語ですが、『夕食』について話す時、つまり【夕食が主題になる時】に、
①主題『夕食』が文頭にくる。
②助詞が『を』→『は』に変わる。
となります。
『夕食』の役割は【目的語】のままで、主語にはなりません。

4月10日の対策講座では、「『〜は』も『〜が』も主語を表す」という答えを正解としていたそうです😱💦
それは間違いです❗️

日本語教育の世界と、手話の世界は別のジャンルです。
日本語教師の資格をとってから手話通訳士になる人が、たぶん私の他にいらっしゃらないので、皆さんは間違いに気づかず、見逃してしまわれたのだと思います。

5月30日の手話通訳士試験の本番では、間違った問題が出ませんように…🙏

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