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手話通訳を通じて、学んだこと

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今日最後の手話のレッスンが終わり、最後の生徒さんたちがお帰りになりました。
本当は、すぐにごはんを食べたいけれど、チョッと我慢して、明日の大学の手話通訳の準備をします。

手話通訳の仕事を始めて、15年になります。
病院・学校の保護者会・大学の講義から、結婚式・お通夜・告別式。
斎場で遺骨を前にして、「これが、喉仏です」という手話通訳も。

2012年に衆議院選挙 小選挙区で、当時の野田首相の政見放送の手話通訳をした時は、事前に政治について勉強をしました。
木村草太さんの講演会の手話通訳の担当をした時は、事前に日本国憲法の勉強をしました。

手話通訳をすることで、多くの勉強をさせていただきました。

11月17日(日)「いのちの電話」さん主催の講演会「もしも『死にたい』と言われたら」でも、手話通訳を担当させていただき、本当に勉強になりました。

自殺しようと思っている人に、「自殺なんて悪いことだ」「世の中には、もっと大変な人がいる」のように、自身の人生哲学を振りかざしてはいけない

自殺しようとする人は、本当は『死ぬこと』がしたいのではないのかもしれない。
幸せだったら、自殺しようとはしない。
『死ぬこと』がしたいのではなくて、自分が直面している問題が解決できるのであれば、本当は生きたいのかもしれない。
批判するのではなく、「それだけ辛いことが起これば、死にたくなるよね」
こういう言い方をする方が良い。

講師の松本俊彦先生が、そうおっしゃるのを手話通訳しながら、「本当にその通り!」と、心の中で、大きくうなずきました。

残念なことに、社会では、人を批判するのが大好きな人が、沢山たくさんいます。
人を批判することで、自分の方が上の立場になったように思って、ほんのいっときの、かりそめの優越感を感じて、いい気持ちになるのかもしれません。

本当に必要なのは、人を批判することではなくて。
そうなるに至った、相手の気持ちに共感することなのに。
いつも、そう思っていました。

「いのちの電話」さんの講演会の手話通訳を通じて、日頃自分が感じていることが、間違っていなかったのだ、と教えていただきました。

今後も、手話通訳の仕事を通して、もっともっと学んでいきたいです。iPadから送信

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