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命令形の作り方

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私の教室には、10代〜70代までの聞こえる方・聞こえない方がいらしてくださっています。

今日の午後は、可愛いろうの高校生の女の子の「手話で行う日本語講座」を行いました。
今日のテーマは、「命令・禁止」。
命令形の「 飲め!」「書け!」「見ろ!」「食べろ!」
これらの言葉を、どうやって作るか、ご存知でしょうか?

1)日本語の動詞を3種類に区分する
五段動詞(辞書形が「ウ段」で終わる)
一段動詞(辞書形が「イ段+る」「エ段+る」)
不規則動詞(「来る」「する」)

2)動詞の種類ごとに、命令形に変える
★五段動詞(マス形の「マス」を取って、イ段をエ段にする)
「飲みます」→「飲み」→「飲め」
「書きます」→「書き」→「書け」

★一段動詞(マス形の「マス」を取って、「ろ」を加える)
「見ます」→「見」→「見ろ」
「食べます」→「食べ」→「食べろ」

こ〜〜〜んなに複雑なんです!
聞こえる私たちにとって、日本語は母語だから、何にも考えずに使い分けできますよね。
でも、聞こえない方にとって日本語は第二言語だから、これを勉強して身につけなければならないんです。

時々、ろうの方で「聞こえない子どもたちに、国語教室を開いています」という方がいます。
それを聞くと、私はものすごく不安になります。

こういう日本語の複雑な文法を、ちゃんと教えているのかしら?
私が会社を辞めて、専門学校に入って、とても苦しい勉強をして日本語教育能力検定試験に合格できたからこそ、身に付けることができた文法の知識。
専門的な勉強をしていない人が、いったい何を教えているのでしょう?

間違ったことを教えたら、ろうのお子さんたちや学生さんたちが、可哀想。
日本語を、甘くみていらっしゃるのかもしれません。

私は、「手話で行う日本語教室」に通ってくださる方が正しい日本語の文法を身につけて、社会でご自分の力を思いきり発揮していただきたいと、心から願います。

可愛い生徒さんからいただいた北海道のお土産で、今晩は楽しく飲んじゃおうと思います(*^_^*)iPadから送信

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