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安田純平さんの講演会の手話通訳

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昨日は、シリアで拘束されて、昨年解放された安田純平さんの講演会の手話通訳を担当させていただきました。

安田純平さんに関して、賛否両論ある中で、私は中立の立場でした。
でも、生でお話を聞いたら、気持ちが変わりました。

・拘束した集団から「韓国人と名乗れ」と言われたので、言われたとおりにして動画に撮られたのに、それに対しても批判が多い。殺されてもいいから「日本人」というべきだと批判される。

・自分でも「自己責任」だと思っているから、自分は何を言われても構わないが、親に対しての批判もかなりあるので、なんとか対処しなければと思う。

・「政府の言う通りにしていりゃいいのに」と言われる。
しかし、記者は政府がやっていることがいいのかどうか判断するための材料を提供するための仕事。
なのに、政府の言う通りのことだけやれと言うのは、奴隷になるのと同じ。

・拘束期間中、日本政府は安田純平さんの生存確認はしていない。
身代金を支払うのであれば、生存確認は不可欠。
生存確認をしないのだから、日本政府の身代金の支払いはありえない。

・最前線の取材は、やはり必要。

ざっくりと、こんな感じでした。
オウム真理教の報道の時に活躍されていた、ジャーナリストの江川紹子さんも聞きにいらしていて、少し言葉をかわせて、嬉しかったです。

つくづく感じたのは…
当事者の生の声を聞かないと、わからないことばかりでした。
聴覚障がいの方が15、6名いらしていて、関心の高さがわかりました。

世間には、勝手な思い込みで批判する人たちが多くて、本当に悲しいことだと思いました。
人って、どうしてもっと寛容に、もっと優しくなれないんでしょう。
「寛容じゃないこと」って、すっごくカッコ悪くて、ダサいことなのに。

当事者には、当事者にしかわからない苦しみや思いがあるのに…。
4時間手話通訳をして、つくづく感じました。iPadから送信

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