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フラッシュバック

伯父のお通夜と告別式が終わりました。

父に会うのが怖かったけれど、伯母には今まで親切にしてもらって、不義理はしたくないので、参列しました。実は、お通夜の前日、父から家に「一緒にお通夜に行こう」と電話があったようです。息子が電話に出たそうですが、息子は「おまえには、内容を伝えないから」と言いました。今まで何度も、私が父のことでフラッシュバックを起こしているのを見てきた息子は、なんとか防ごうと思ってくれたようです。

お通夜には、私は15分程遅れて着きました。
父との5年ぶりの会話は、
「仕事で遅れました」
「場所はわかったか?」
「タクシーに乗ったのでわかりました」
それだけ、やっと答えました。でも、お清めの席に移り、父と同じ空間にいるのが怖くなり、不安感が強くなってきたので、事情を知っている従姉妹たちに話して、そーっと抜け出して帰りました

今日の告別式では、棺にお花を入れる準備をしている時間に、父が話しかけてきました。
「僕は火葬場に行く」
「私は、このあとも仕事があるので伺えません」
「仕事の合間に電話しなさい」
「…はい」
怖くて顔は見られませんでした。だって最後に会ったのは2010年7月。父のマンションで話し合い中に父がキレて、私は怖くなって泣きながら逃げ出したのが最後です。

告別式の会場を後にして、テンダー手話教室にもどり、気を取り直して、午後から夜にかけてのレッスンを行いました。

ところが、夜のレッスンの生徒さんがお帰りになった数分後、突然声をあげて30分間泣き続けてしまいました。自分の意志ではコントロールのできない、フラッシュバックが起こりました。今回のフラッシュバックの場面は、5年前に父から送られてきた、手紙の内容です。普段は忘れようと、頭の中にカギをかけてしまっておいたはずなのに。手紙の中に書かれた、私への罵詈雑言の数々がひとつひとつ鮮明に蘇ってしまいました。

まるでテレビドラマの「流星ワゴン」のように、ひとたびフラッシュバックが起きると、自分の過去の辛い思い出の中の、どこに引き戻されるかわからないんです。

2日間無理をして、心が警戒水域を超えてしまったようです。

結局、フラッシュバックは30分間続きました。

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