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日本語の大切さ

とても嬉しかったことがあります💕
昨年2022年の春から、ろうのご夫婦が熱心に「聴覚障がい者のための手話でおこなう日本語講座」に通ってくださっています。

現在70代の、ステキなご夫婦です✨
お二人の手話でのやり取りを拝見していると、「夫婦漫才(めおとまんざい)」みたいで楽しいです。

「手話でおこなう日本語講座」では、「私は」「私が」の助詞の使い分けをはじめとして、さまざまな日本語の文法を手話で解説し、そのあと、本当に理解されているかどうか確認するために、必ず文法項目を使って文章を書いていただいています。

その文章を見て、私はとっても嬉しくなりました💕
ろうのご夫婦の文章が、確実に上達されているからです。
正しい指導を受ければ、70代の方だって、確実に日本語が上達するのです❣️

「言語の脳は、80代になっても進化する」と、以前浜松医科大学の先生がおっしゃっていました。
これからもご一緒に、いっぱい笑いながら日本語の勉強を続けて、さらに上達しましょうね✨

一方、先日手話通訳者の研修に講師としていらしたろう者の男性。
様々なドラマや番組で手話指導や手話監修をされているとのことですが…
パワーポイントの文章と、その方の手話表現が、全く合っていません‼️日本語を明らかに間違って理解なさっていました😱

日本語では【助詞】が、とても大きな役割を果たしています。
取り立て助詞の「は」は、【主題】を表します。
格助詞の「が」には、10種類も機能があります。
その中の一つ【総記】には、「当てはまるものを総て(すべて)記す(しるす)」という機能があります。

「AがBだ」という時には、
「A の他には、Bに当てはまるものはない」という意味になります。

「私が山田です」というときは、「山田という人間に当てはまるのは自分である。私の他に当てはまる人はいない」という意味になります。

例えば人がたくさん集まっているところで、
「この中に、山田さんはいらっしゃいますか?」と聞かれたとき、「自分🟰山田」つまり「私こそ山田である」と名乗りたいとき、「私が山田です」となります。

テレビで手話指導をされているろう者の男性は、そのことを全くご存じなかったようです。

日本語のセリフを手話にするとき、こういう一つ一つの助詞の違いで、内容が全く異なってしまいます。

私は日本語が大好きで、それで会社を辞めてから専門学校に通い、26歳の時に日本語教育能力検定試験に合格して日本語教師となり、現在に至ります。

日本語って、とても繊細で美しいのです。
大好きな日本語の正しい知識と正しい読解力が広まるといいなって思います✨

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