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亡き母に、伝えたかった言葉

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世の中は、コロナウィルスで、大変なことになっています。
最前線で働いていらっしゃる医療従事者の方々や、救命救急士の皆さまに敬意を表します。

世界が大変なことになっていても、春は確実に近づいています。
ウチの前の神社の境内には、綺麗なお花が咲いていました。

神社には、毎月「言葉」が貼り出されます。
3月の「言葉」は素晴らしくて、感動しました。

『人生に失敗がないと、人生を失敗する』
精神科医の斎藤茂太先生の言葉です。

8年前に急逝した母は、自分の人生を悔いて、悔いて、悔いて、亡くなりました。
「ミス飯野海運」と言われ、蝶よ花よ、と育てられた母は、あふれかえるほどの縁談の中から、父を選びました。
そこから、人生がどん底に。
自分のことを13年間も片思いしていた男性から、結婚後にDVを受けるとは、夢にも思っていなかったことでしょう。

人一倍、責任感が強かった母。
自分の結婚によって、自分だけではなく、自分の両親や、一人娘の私にまで被害が及ぶことが、申し訳なくてたまらなかったようです。

急逝する4日前も「たこちゃんに、迷惑かけてごめんね」って、泣きながら謝っていました。

母の生前に、この言葉を知っていたら。
「博子ちゃん(母のことです)の人生に失敗はあっても、人生そのものは失敗じゃなかったよ」
そう言ってあげられたのですが。

なので、母の遺影と、母の好きだった日本酒を酌み交わしながら、斎藤茂太先生の言葉を伝えることにしました。iPadから送信

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