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克服しないと

手話通訳の内容は多岐に渡ります。

終戦記念日の平和記念式典だったり、みのもんたさんの講演だったり、日本国憲法についてだったり、天文学だったり、映画の撮影だったり。

通訳の仕事が決まると、原稿があるときは事前に読んで内容を頭に入れ、手話表現をどうするか、色々考えます。

原稿はないけれど講演者がわかっているときは、その方が書いた本を読みます。

いろんな勉強が必要ですが、大変というより、むしろ楽しいんですo(^-^)o
だって、もし手話通訳を担当しなければ、絶対に読むことはないような本を読んだりするので、視野が広がったようで嬉しいんです(*^o^*)

でも、時には手話通訳を通して、自分の中に封印していたことと向き合わなければならなくなり、ツラい思いをすることがあります。

それは、幼い頃から続いていた、お酒を飲んで暴れる父の姿です。
お酒が入ると目つきが変わり、本当に怖かったので、なるべく思い出さないようにしています。

でも時々手話通訳の話の内容で、私の育った環境とそっくりの話が出てくることがあります。

今日の通訳もそうでした。大学の講義の中で、DVや児童虐待の話が出てきました。

通訳自体は無事に終わったものの、講義のあと、先生が配った資料を読んだら血の気がひく思いがしました。

児童虐待についての資料で、児童虐待の4つの分類が書いてありました。
その中に
「身体的虐待…殴る」
「心理的虐待…子どもの目の前でのDV」
その文章を見たとき、いろいろな光景がフラッシュバックして、心臓がドキドキして呼吸が荒くなり、誰かに口から手を突っ込まれて内蔵をかき回されているような気持ちになりました(>_<) イイ年をして情けないなぁと、自分で自分が不甲斐なく感じました。 なるべく思い出さないようにして生活しているのに、今年に入ってからは通訳現場でこのようなことが何度もあります。 神様が私を鍛えようとされているのか、それとも自分の心の痛みを通して、人の心の痛みがわかる人間になれと言われているのか… どっちかよくわからないけど、ともかく今は日本語講座から帰る途中なので、家に帰ったら母のオムツを替えて、お風呂に入って、頭の中をからっぽにして寝て、また明日から笑顔で過ごしますo(^-^)o

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