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今日は久々に

普段、わたしは、あまり怒りません。
細かいことで、怒ったりしません。

だけど、どうしても許せない時があります。
それは聴覚障害者の方の苦しみを、知らないくせにわかったこと言われると、本当に腹が立ってしまいます。

聴覚障害者の方の苦しみは、他の障害者の人とは違います。
視覚、肢体不自由、精神、知的、発達…いろいろな障害の方がいらっしゃいます。
それぞれお辛い思いをしていると思います。
でも、みなさんの共通のコミュニケーション手段は「日本語」です。

聴覚障害者の方は、母語が「手話」。
いくら母語で、心のたけを話したって、相手が手話が分からなければ、伝わることはありません。
また、日本語で思いを伝えようとしても、日本語と手話は文法も語順も語彙も全く違う言語だから、正しい日本語の文章が書けない方はたくさんいらっしゃるんです。

さまざまな障害者の中で、聴覚障害者の方だけは、同じ日本人でも、母語が違う。コミュニケーション手段が異なるということで、他の障害者の方とは異なる苦しさを抱えていらっしゃるんです。

そのことに対する理解が、ぜーんぜん足りなくて。
せっかく「ろう者の祈り」が出版されたのに、ぜーんぜん伝わってなくて。
私、聴覚障害者の方の日本語講座を始めて10年になりますが、その間、みなさんからいろいろな苦しさを伺って、一緒にいっぱい泣いてきました。

その苦悩を、社会の方々にわかっていただきたいとの一心だったのですが…
ぜーんぜん伝わってないんだ〜!l

ものすごく頭にきて、会食の場所から、先に帰ってきてしまいました。
大人げなくて、ごめんなさい。
でも、聴覚障害者の方の苦しみを、軽く考えて欲しくないんです。

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